【活動報告】Saturday Night Special 第56回 福岡から原子力発電を語る

 3月26日(土)にSaturday Night Special 第56回「福岡から原子力発電を語る」に参加してきました。内容は自然エネルギーの現状、チェルノブイリ原発事故との違い、放射線の影響等、時間の割に広範囲だったため、十分に説明することができなかったのが少々残念でした。内容が難しいためついつい専門用語が出てしまい、その説明がまた必要となり、結果的に分かりにくい説明となってしまいました。
 ところで、テレビをはじめとするマスゴミの報道も事故が長期にわたるにつれ、連中もさすがに勉強したのか、徐々に間違いが少なくなりつつあります(間違っていなくても偏向しているのは相変わらずですが。)。しかし、これまでのでたらめな報道のために未だに誤った知識を持っている人が少なくないのが実情です。例えば、

×ヨウ素131やセシウム137が体に蓄積し、いつまでも被ばくする。
○蓄積せず汗や尿から排出される。


×原子炉が臨界となり爆発する。
軽水炉に使われている低濃縮度の燃料では適切な燃料の幾何学的な配置が
 なければ臨界になることはなく、制御棒が入って停止した炉心、ましてや熱で炉
 心が破損した状況では臨界になりようがなく、それによって爆発することはない。
  

×炉心がメルトダウンすると放射能が大規模に拡散し大変だ。
○炉心の一部又は大半は既に融解(メルトダウン)していると思われるが、して
 もこの程度とも言えるし、実際に大規模(大半は短期間に消滅するヨウ素131)
 に拡散してしまったとも言える。


×地震で壊れたのが今回の事故の原因。
○原子炉の安全に関連する部分は最大限の地震が起きても破損せず、地震
 に機能を維持できる。ディーゼル発電機も地震後、直ちに自動起動している。
 原因は津波によるディーゼル発電機室の浸水である。


×地震で実際に壊れたものがあるのは問題だ。
○原子炉の安全に関連しないものは壊れてもよいことになっており、実際に壊れ
 ても放射能の放出にはつながらないのだから問題ない。


 他にもあげればいろいろあると思いますが、マスゴミの報道に踊らされず、冷静になるのが肝要でしょう。